ベーシックインカム導入、今だ!

#ベーシックインカム

 

 前回ブログ記事より、マネーサプライについて一部抜粋。

 

●マネーサプライ

マネーサプライmoney supply)とは、金融機関中央政府を除いた、国内の経済主体(地方政府含む)保有する通貨(現預金)の合計。マネーストックmoney stock)ともいい、これらを和訳した通貨供給量通貨残高も同義。

マネーサプライは、区分けにより何種類かあるが、ここでは「M3」の数値記載する。(M3はゆうちょ銀行の預金も含む、定期預金・定期積金などの「準通貨」も含む。「現預金」といったときに普通に思い浮かべるイメージに一番近いと思う)。

マネーサプライ(M3):1380兆円

     内訳 現金通貨:104兆円

        預金通貨:726兆円

        準通貨:522兆円

        CD:28兆円

 

⇒景気を刺激するには、財政政策などでマネーサプライを直接増やしてやらないといけない。

 

だからケインズ経済学では、財政政策としてニューディール政策など公共工事で、マネーサプライを増やしたのだ。そして景気を回復させていった。

 

今、ベーシックインカムを導入すれば同じような効果があるものと考える。財政政策としてベーシックインカム政策を導入することで、マネーサプライを増やせば、景気を回復させることができるだろう。コロナ下においては所得補償、生活保障も同時に担える。

 

その際注意すべきはインフレである。

マネーサプライは物価と深い関係があり、通常は他の条件が変わらなければ、マネーサプライの伸びが高く(低く)なると、物価の伸びも高まる(低くなる)傾向にあると考えられている。このため、欧米の中央銀行では金融政策の中間目標として、マネーサプライの動向が注視されている

 

しかし、コロナ下の今はインフレはそれほど気にしなくてよいだろう。供給の落ち込みに比べ、需要の落ち込みの方が大きいと思うからだ。これが逆ならインフレになるが。需要の落ち込みが顕著なことは、GDPが下がったとか、デパートの売上が下がったなどのニュースの枚挙にいとまがないことからはっきりしている。

経済の大打撃により解雇や所得減少した人も大変多いのだから、所得補償をしないと日々の需要はますます落ちていく一方だ。

壊滅的なダメージの連鎖を少しでも減らすため、早い段階での給付金やベーシックインカムの導入が不可避だ。

 

ここで、前回ブログの表を見やすく加工して再添付する。

 

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上の表でいうと、マネーサプライは大まかに言うと①+②+③となる。

このマネーサプライを財政政策(財政出動)で増やしてあげて、有効需要を創出させる。

それをベーシックインカムで行いたい。

仮に国民1億2000万人に毎月10万円を給付したら、1年間で144兆円の財源が必要となる。

この財源を国債で調達すれば、上の表の④が144兆円増えて、マネーサプライに該当する①+②+③のうち、もっぱら①と②が144兆円分増えるだろう。

または、この財源を国債ではなく政府通貨発行(通貨発行益)で行えば、上の表の⑤が144兆円増えて、同じくマネーサプライに該当する①+②+③のうち、もっぱら①と②が144兆円増えるだろう。

 

さて、気になるのはインフレ率だ。これがインフレにならなけば、これを行って問題ないことになる。

リンク添付した山本太郎氏のユーチューブ動画をご覧いただきたい。

8分頃から5分程度の部分。

 

youtu.be

 

毎月10万円であれば、4年たっても、政府のインフレ目標値2%に達しないとのこと。

(※ちなみに毎月20万円なら2年で、2%を超えてしまう)

 

この財政政策は可能だ。今こそベーシックインカム導入の時。

 

コロナの今、逆にこれをやらないと、日本の経済が壊滅的なダメージを受けてしまう。

 

そして幸か不幸か、これができる条件は今現在出そろっている。まるで見計らったかのようなタイミングだが、調度、これを行って問題ないという事実が判明している。

 

「できるのにやらない」ということになれば、それは不作為の罪となるだろう。

 

どのみち、5年後10年後あるいは更に先かに、間違いなくやるのだろうから(なぜなら「事実」をもとにした話なので)、コロナで急いでいる今、やらなければならないと思う。

 

センメルヴェイス反射とは、通説にそぐわない新事実を拒絶する傾向のことを言う。

センメルヴェイスは、医者として産じゅく熱の接触感性を突き止め主張したが、存命中は大きな排斥を受け不遇の生涯を閉じた。

地動説を唱えたガリレオも、裁判にかけられ意見を撤回するように求められた。

しかし事実は事実なのだから、時間がかかっても最後は必ずその主張の正しさが認めれる。

今回の件については、どのぐらい時間をかけますか?いつまで事実をねじ伏せておきますか?