ベーシックインカム_実現_導入に向けての案(はじめの一歩)
#ベーシックインカム R2.7.4(土)
ベーシックインカム導入のための一つの案です。
おもに財源についての面から。
BIの財源については、
の順に望ましいということを前提とします。
この政府通貨とは、一般的には「新たな通貨」を想定していますが、既存の100円玉などの硬貨も広い意味では「政府通貨」と言えるのではないかと私は思います。
100円玉や500円玉などの硬貨は、政府発行であり、発行主体は国です。
一方で、1万円札などの紙幣は、日本銀行が発行しており、発行主体は日銀です。
だから硬貨については、政府が発行ができるのです。
そのためベーシックインカム財源に関して、BI推進派の中には、政府が10兆円硬貨なるものを作って、日銀に持ち込み、10兆円の預金(政府の)とすればよいという意見もあります。
ちなみにこの場合の簿記の仕分けは、
預金 10兆円 / 通貨発行益 10兆円
となると思います。
しかし、10兆円硬貨なるものはすぐに作れるものなのでしょうか?その周辺知識は私にはないので、仮にそう簡単には手続きできない、と仮定してみます。
では、500円硬貨でやればよいのではないか。その場合、500円硬貨を10兆円分つくればよいと思います。
しかし、仮に次の3点、
そうは言っても自由にいくらでも硬貨を発行するのは簡単にはできない、
MMT(国債発行)をすっ飛ばして、一足飛びに政府通貨発行でのBI財源調達は難しい、
あるいはそれができたところで100兆円や200兆円もの財源をいきなり発生させるのは難しい、
を仮定してみます。
そうすると、
まずは金額を抑えること、
まずは政府通貨発行というよりも、どちらかというとMMT(国債発行)を念頭、
として考えます。
また今回、コロナへの対策で、一人10万円が給付されましたが、「毎月やってほしい」という声も多かった。
「しかし、財源が・・・」と国は言うでしょう。
そこで一人500円を毎月給付してはどうでしょう。
意図としては、今回確立された給付システムを維持すること。その維持の意味合いで毎月500円を振込みます。
そして第二フェーズとしては、コロナで所得厳しい人に届け出てもらって、一人10万円振込む。
第三フェーズとしては、コロナにかかわらず所得厳しい人に届け出てもらって、一人10万円振込む。
第四フェーズとしては、それ以外の人全員に一人10万円振り込む(間に一人1万円、3万円、5万円と段階的に増やしていってもよいかもしれない)。
国民全員に毎月500円は振込んでいるので、あとは金額をそれぞれ変更するだけ。おそらく0から構築するよりは、手間がかからないはず。
今回せっかく、多くの人が銀行口座を居住している市区町村に申告したのだから、この構築された給付システムを本当のBI導入に向けて、温存したい。
MMT(国債発行)や政府通貨発行の実験、実績、経験値になる。
そして何よりも、コロナで所得厳しい人を早急に支援しなければならない。
では、一人毎月500円でやってみます。
日本の人口:1億2900万人 × 500円 = 645億円
× 12か月 = 7740億円
現金 7740億円 / 借入(=国債) 7740億円
また、MMT(国債発行)よりも更に望ましい、政府通貨発行の場合の簿記の仕分けとしては、
現金 7740億円 / 通貨発行益 7740億円
どうでしょうか。それほど現実離れした数字ではないと思います。
ちなみに、MMTと政府通貨発行のときの違いは、簿記の仕分けの右側、つまり財源調達の方法が、借入(=国債発行)になるか通貨発行益(=利益)になるかの違いです。
借入を増やすよりは、利益の方が、心理的には心証がよいかもしれません。
是非ベーシックインカム導入に向けて、一歩を踏み出しましょう。
そして、早急にコロナで所得厳しい人を支援しましょう。